2018年10月12日


太陽光 あす停止要請も 九電、需給バランス調整で


九州電力は11日、九州7県の太陽光や風力発電の再生可能エネルギー事業者に一時的な稼働停止を13、14両日に求める可能性があると発表した。

 

広域を対象にするのは全国で初めて。

 

九州は太陽光発電の急増や原子力発電所の再稼働により、電力を管内でさばききれない恐れが出ている。
電力の需給バランスが崩れれば大規模な停電につながることから、九電は日中の太陽光発電を絞る。

今週末にも太陽光発電事業者に一時的な稼働停止を求める(熊本県内に設置された太陽光パネル)

電力は需要と供給が同じ量でなければ周波数が乱れ、最悪の場合、発電機が自動停止して大規模な停電が起きる。


電力会社は、晴天で太陽光の発電量が多くなりすぎた場合、あらかじめ決められた国のルールに従って一時的な稼働停止を求める「出力制御」ができる。
これまで離島で実施したことはある。


今回対象となる契約件数は太陽光発電で約2万4000件、風力発電で約60件。住宅の太陽光発電にあたる出力10キロワット未満のものは除外し、総出力は約480万キロワットに上る。


九電は天候や需要予測などからこのうち一部を抑制する。

 

 

 

出典:日本経済新聞 朝刊